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お金あげます

パパ活したブス
何の目的もなく生きていて、楽しみと言えば毎週火曜日の仕事終わりに映画のロードショーを見て、その後、行きつけの蕎麦屋で日本酒とつまみで一杯やることくらいだ。奥さんも居なければ車も持っていない。お金はどうしたって貯まる。
その日はちょっと仕事で疲れていて、いつもは冷酒を2合呑むところを1合だけ頼んだ。すると、注文を聞きに来たお姉さんが「あれ?1合ですか?」と聞き返してきた。ん?と思い見上げてみると、お姉さんが満面の笑みでちょっと小首をかしげてこちらの言葉を待っていた。酒とつまみにしか興味がなかったので、改めてお姉さんを見ると結構な美人であることに気づいた。僕はお姉さんを意識してなくても、彼女は客として僕が常に2合頼むことを覚えていたのだ。接客としては当たり前なのかもしれない。ただ、それ以来、僕がこの店に通う楽しみは、酒とつまみ、そしてそれにお姉さんの存在が加わった。
お姉さんと言っても僕よりも遥かに年下だ。制服姿で店の奥に入っていく姿も見たことがあるので、学生アルバイトだろう。学生の頃からお金を稼いで何に使うのだろうな?と思った。
ある時、店に他に客がおらず彼女と話した時「東京さ行って女優になりたいんですよ」と言っていた。その為に上京の資金を貯めているとのことだった。
この時、僕はお酒が入っていたこともあるが「お金あげます」と彼女に言っていた。僕は何にもビジョンがない人間だ。お金を持っていても仕方がない。だったら、僕が冷酒を2合飲むと覚えてくれていた彼女の夢にお金を投資してもいいな、と思ったのだ。何の下心もない「お金あげます」である。だが、彼女は酔っ払いの戯言だと思ったのだろう、笑って相手にはしていなかった。
あれから10年、彼女をテレビで見かけない日はないくらいの売れっ子タレントになっている。僕の申し出を彼女は受けなかった。そして自分で蕎麦屋のバイトでお金を貯めて夢を実現させたのである。安易に僕の「お金あげます」に乗っていたら、ここまで道は切り開けなかったように思う。夢を叶えるのは決してお金だけではないのだ。
ただ、それからしばらくして、彼女は週刊誌にスキャンダルをスクープされた。彼女にはいわゆる資金援助してくれるタニマチがいっぱいいるそうだ。お金もらってんじゃん!
ぽっちゃりのパパ活
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